ロフタスの死闘、プレトリアの歓喜と勝利を忘れない。
大分前のお話になりますが
南アフリカワールドカップの事を記載したいと思います。
南アフリカワールドカップ日本代表の夢のような19日間のお話です。
4年前ドイツのピッチ上で涙を流す孤高のフットボーラーがいた。
『中田英寿』である。
アジアが世界に誇る選手として彼はドイツのワールドカップの舞台で日本代表のキャプテンを務めた。
彼のフットボーラーとしての人生全てを掛けたドイツワールドカップでの戦いは2敗1分と言う残酷な現実が待っていた。
日本代表史上最強メンバーと言われたチームは世界との距離を再確認させた。
『中田英寿』はチームの重圧、求められる結果とキャプテンシー、無惨な現実の前にホイッスルと同時にピッチに倒れこみ涙を流していた。
この時から南アフリカに通じる日本代表の夢の続きが始まっていた。
しかし、南アフリカへの4年間の道のりは長く険しいものであった。
前日本代表監督『イビチャ・オシム』の病、アジア予選での苦戦、現日本代表監督『岡田武士』監督の不信。
チームはバラバラで目指しているスタイルを見いだせずに批判と不信の中、何とか南アフリカワールドカップ出場を決めた。
ワールドカップ1年前からの強化試合では全く結果を出す事ができずに南アフリカワールドカップに挑む日本代表は史上最低のチームとして叩かれ続けた。
誰もが日本はグループリーグでの敗退が予想された。
しかし、ワールドカップ直前の親善試合で『岡田武士』監督はシステムを変えると言う賭けに出た。
絶対的な信頼を置くFW岡崎とMF中村をベンチに座らせMF本田とMF松井をピッチに送り込んだ。
MF本田のFWとしての1トップでの采配は功を奏し機能し始めた。
イングランドとの親善試合で初めて岡田監督スタイルを見せた戦いであった。
僅かな自信と勇気を手に日本代表は初戦の相手、不屈のライオン『カメルーン』との戦いに勝利と言う最高の結果を残した。
大方の予想を覆しチームはワールドカップの大舞台での初戦を勝利し自信を得てチームが一丸となり、まとまり初めていた。
続く第2戦は世界のスーパースター達を要するオレンジーズ『オランダ』との対戦。
厳しい戦いで敗戦を喫してしまったが、崩されることもなく安定した試合運びとディフェンスで日本は勝利に値する敗戦を得た。
この戦いで追い込まれた日本は続く3戦目の北欧の雄『デンマーク』との戦いに引き分け以上での結果が絶対条件となった。
日本代表選手達が南アフリカ、プレトリアの地に日本の新たな歴史を造り上げた。
3‐1と言う快勝は選手、チーム、サポーターに自信と勇気を与えた。
プレトリアのスタジアムで一人の若武者が吠えた。
ボールの真芯を打ち抜いたシュートは不規則な軌道を描きゴールネットに突き刺さる。
後に続けと遠藤が美しい放物線を描くフリーキックを決めた。
そして、若武者による最高のアシストから生まれた岡崎のダメ押しゴール。
日本はグループステージを2勝1敗という歴史的快勝で決勝トーナメントへと駒を勧めた。
プレトリアの地で輝きを放った一人の若武者…『本田佳祐』は確実に日本代表のファンタジスタとなり絶対的なエースとして輝きを放っていた。
試合終了後日本は歓喜に揺れていた。
本田自信も喜びを抑え次の戦いに備え、『最高の準備をします』と冷静であった。
スタジアムには勝利に喜ぶチームとサポーター。
街中には歓喜に揺れる人々。
ブラウン管を通して聞こえる勝利の歌。
僕はプレトリアの歓喜と勝利を忘れない。
夢の続きは終わらない、BEST8を掛けた決勝トーナメント一回戦南米の雄『パラグアイ』との死闘が始まった。
大方の予想どうり厳しい死闘が続く。
互いに鉄壁のディフェンス網を張りどちらが先に1点 を取るかが勝負となっていた。
試合は交互にチャンスを作るがゴールネットが揺れる事は無く無情に時間だけが過ぎていった。
正に死闘であった…90分では決着が着かずに延長戦へ。
120分とゆう死闘を繰り広げた両雄の明暗はPK戦へと進む事となった。
120分の過酷な戦いに疲れはてた日本は心理戦と言われるPK戦で世界の壁の前に倒れる事となった。
選手達が涙を流し倒れた。
一瞬、一瞬が正に魂と魂のぶつかり合いだった。
試合終了と同時にピッチ上に倒れこみ涙を流す男がいた。
『本田佳祐』である…
死闘の末に見えた現実、夢への終わり、儚き思い。
ドイツワールドカップで『中田英寿』が流した涙は、南アフリカワールドカップで『本田佳祐』が流した涙へと受け継がれた。
南アフリカワールドカップで流した『本田佳祐』の涙は、2014年ブラジルワールドカップへとつながる第一歩。
今から始まる4年後への夢への挑戦。
未来へ繋がる大きな勝利と敗北。
日本が世界に持った自信と勇気。
子供達が新しく描く夢。
大人が子供になる瞬間。
夢のような時間。
僕はロフタスの死闘を忘れない。
今年3月11日に未曾有の大震災がありました。
今のこの落ち込んしまっている日本に少しでも明るい出来事が生まれて、一刻も早く復興し日本の活力のある日々が戻ればと願います。
上記の内容『本田佳祐』の様に最初は批判を浴びていましたが、『必ずあきらめない』、『強い志し』、『情熱』、それに伴う努力!
正に『努力に勝る天才は無し!』と言う言葉は格言です。
強い志しを持ち何か今の日本が少しでも元気になれるように活力のある日々に精進し取り組みたいと思う今日この頃でした。
明るい日本を夢みてッッ!
この投稿は 2011年10月13日 木曜日 10:30 AM に 店舗スタッフ カテゴリーに公開されました。 この投稿へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。 現在コメント、トラックバックともに受け付けておりません。