幸せ・・・
錦糸町スタッフのEです。
秋と言えば空気はカラっとさわやかで
日中はそこそこ気温も上がりますが
暑くて不快ということもない事が多いです。
食い物はうまいし、これから秋が深まれば木々は紅葉で色付くし
1年の中でも最高とも言える季節に突入したという訳です。
日々移り変わる季節を全身で感じながら生きるというのは気候に恵まれた土地『日本』で暮らす人々が大昔から持っていた習性なわけですが
これを今どのくらいの日本人が感じられているのでしょうか?
もちろん多くの人が変わらずそれを感じているのは間違いのないことですが
空も大地も見えないコンクリートで囲まれた場所で暮らす人の中には
ただ暑いとか、寒いとかいうこと以外に
季節を感じることなどなくなっている人も増えているんじゃないのでしょうか。
ひと昔前のテレビのコマーシャルで
明石家さんまが「幸せって、何だっけ、何だっけ」と歌うのがあり
僕は今でも、それが時々頭に浮かんでくるんだが
幸せって何だっけとあらためて言われると、、、
ちょっと考えてしまうところがある。
幸せが何かなんてこと
ここ何年か、考えなくても済んできたところがあったんじゃないでしょうか?
以前は、幸せは誰もが知っている
解りやすいものでした。
加山雄三が「僕あ、幸せだなあ」とひとり事みたいに
お気に入りの奥さんがいて、かわいい子供たちがいて
自分は会社で一生懸命働き、マイホームを建て、
奥さんはそこで子供たちを育てる。
それが幸せというものであると
誰もが疑わない時代があったと思います。
でも今や、巨額の住宅ローンを抱え
ご主人は片道2時間かけて通勤し
奥さんは家で寂しい思いをしながら子供を育てるという生活を
いいと思う人は少なくなってきているだろうし
実際それすらも、したくてもできないという経済的な苦境にいる人も増えています。
すでにゴールインし、無事逃げ切った人達にとっては
幸せは相も変わらず、マイホームなのかもしれませんが
それより下の世代の人達の多くは、もうそれを幸せとは思えないということになっています。
だから今、幸せって何だっけ、とあらためて聞かれると
「よくわからない」ということになります。
以前の幸せが、今はもう幸せとは言えないことになってはいますが
かといって、新たな幸せが何なのかも、どうもはっきり見えてきません。
幸せが何なのか見えてこなければ、自分がどちらへ向かって進んだらいいのかも、よく解らないことになってくるわけです。
そういうところで、あの悲惨な東日本大震災が自分の故郷宮城県で起こったわけですが震災直後の一瞬の間、日本はそれまでとは全く違った状態にならなかったでしょうか?
震災の映像を見ては涙し、被災した人たちをなんとか助けたいと思い
世界の人達が援助してくれたり、メッセージを送ってくれたりすることに感謝し
また涙する。
そういう気持ちで、日本人が一丸となりました。
もちろんそれは、大災害が起こるとよく起こる、精神的な作用の一つだと言われ
その通りなのだとも思いますが、日本から余分なものを全部取り外してみれば
日本人の精神の奥底には、まだそうやって他人を思いやる気持ちが残っていたということを
示しているとも言えるんじゃないでしょうか。
もうすでに、それは再び見えにくくなってしまったけれど
他人を思いやり、その人のために何かできることをするという当たり前のことが、
幸せなんだということを、日本人はあらためて確認したとも言えるのではないかと思うのです。
最後になりますが世代は確実に入れ替わっていきます。
必要なことは、いざ自分たちが日本を担っていくということになった時
日本人の幸せが何なのかということについて、はっきりと知っているということなのだと思います。
そうある為に今を一生懸命生きる。
ちなみに『ダイの大冒険 36巻のなかの 閃光のようにの巻』のポップのセリフに
子供の頃よく元気をもらいました(笑)
きれいごとかもしれませんが、それは本来、難しいことでもなんでもない。
だって人間は誰でも、幸せになることができるはずなんだから。
この投稿は 2011年10月4日 火曜日 6:30 PM に 店舗スタッフ カテゴリーに公開されました。 この投稿へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。 現在コメント、トラックバックともに受け付けておりません。